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第1回 非識字ワークショップ(実習勉強会)
知らない言葉(文字)の中で暮らす人々の気持ちを体験し
               非識字や格差を感じてみよう
2010/10/22(金) 14:00〜16:00
なごやかセンター栄養指導室
RIFA会員(日本語ボランティアスタッフ)の提案で始まった
今回の「非識字ワークショップ」、何度も打合せを重ねて準備しました。

今回のファシリテーターである田中さんは、
滋賀県国際協会のGlocal net Shigaで勉強され、
「非識字教育」に熱心に取り組んでおられます。 

第1回目は簡単な調理での”実験”です。

ワークショップをどのように進めていくか
打ち合せ中・・・
(簡単なルール説明)

1.4つのグループに分かれます
 →それぞれのグループに差をつけています
2.材料を選ぶときは触ったり嗅いだりできません
3.調理中はグループ同士でしか話せません
4.別のテーブルを見てはいけません
当日の全体の詳しい流れはコチラ→(PDF)
 材料はこのように並んでいて、必要と思った
 ものだけを選んでいきます(写真右)
それでは実験スタート!!
A国 B市 C町 D村
A国→B市→C町の順番
で「材料をひとつ教えて
ください」と各テーブルを
回ります。

※ただし、正解の材料
を教えてもらえるとは
限りません。

日本語のレシピ タイ語のレシピ
&日タイ対訳辞書あり
タイ語のレシピ
(2つ日本語のヒントあり)
レシピなし
余裕で材料を選んで
いきます。
辞書と照らし合わせ
ながら懸命に
レシピを解読中!
少しの日本語を頼りに
材料を吟味中・・・
不安な気持ちで材料を
聞いて回ります。
予定通りに
みたらし団子調理中!
材料選びに予想以上に
時間がかかり
とにかく急いで調理開始
ヒントの日本語と勘を
働かせて作ります。
何が出来上がるのか
作ってる本人も
分からず…
レシピ通りの
おいしそうなみたらし団子
が完成!
途中、挫折しかけながらも
何とか完成
情報の少ない中
意外にもテキパキと
おもちらしきものが完成
見た目は味見するのが
少し怖い・・・
でも頑張って完成しました
最後はみんなで
試食大会!
みなさん今日は
本当に
ありがとうございました!
                   
参加者の意見交換

Q1.言葉が分からないことでストレスを感じましたか?
 B市:辞書はあっても、時間制限があったので、材料やレシピを全部訳せずに調理しなければいけなかった。
    辞書はあっても訳すのが難しく、ストレスになった。
 C町:レシピの中の日本語のヒントでお団子かなという察しがついた。
    迷いなく作っていったので、特にストレスは感じなかった。
 D村:味見はできない、材料も何なのか分からない中でだったのでストレスだらけ・・・
    黒蜜は見た目で分かった。完成したものも食べられないものではなかった。

Q2.今後、この講座を発展させるためにどうしたらいいですか?
 ・今回のようなレシピなら材料を選ぶときに、野菜や油などが混ざっていたら、もっと迷っていたかもしれない。
 ・タイ語でレシピを作るなら、タイ料理にして、自分たちになじみのない料理を作るほうが講座として
  もっといいかもしれない。

ファシリテーター田中さんより
 ・今回は楽しんで終わったので、非識字や格差を感じてもらうまでには至らなかった。
 ・材料をD村に教えるときにわざと違う材料を教えるチームなどを前もって設定したほうがいいかもしれない。
  
日頃聞けない健康上の悩みや国民健康保険・国民年金のしくみ
             次回の講座に乞うご期待!!            

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