2005年9月号(VOL.23-2)
RIFA トップページ Koryu トップページ English

スージーさん、初めての日本・滋賀・栗東 そして古い友・新しい友

 アメリカ・ミシガン州と滋賀県とは1968年に姉妹提携し、使節団の派遣・受入をそれぞれ隔年ごとに行っています。
今年はミシガン州から32人の親善使節団一行が来日しました。

 このうち1976年に当時の栗東町と姉妹都市提携を結んだバーミンハム市から、親善使節としてスージー・ロバーツさんが7月15日(金)に栗東市を訪れ、市役所を表敬訪問したあと、6日間にわたって市内RIFA会員の宮城宏己さんご夫妻宅に滞在しました。

アール&スージー・ロバーツ夫妻
 スージーさんは、1984年に初めてミシガン州・滋賀県の姉妹都市プログラムのことを知って以来、夫の故アール・ロバーツさんとともに、栗東からの数多くの使節団員のホームステイを暖かい心で引き受けてくださいました。

 さらにホストファミリーの方たちのリーダーとして、滞在者全員をパーティーや見学先に案内・同行したり、自宅に招いたりしてお世話してくださったのです。

 スージーさんはアールさんの遺志を受け継ぎ、その方々にもう一度お会いしたい、また新しい出会いも求めたいと、この度初めて来日する事を決意されました。

 その思いの深さと、こまやかな情愛溢れた方であるということは、持って来られた分厚い2冊のファイルでよく分かりました。今はもうどこにも見つけられないであろう栗東町からの印刷物、古い友の名刺・手紙がぎっしり、きれいにファイルされていました。

7月15日(金)午後6時過ぎ、ウイングプラザに着いたスージーさんは、弦で弾く大正琴・ビオリラによる「琵琶湖周航の歌」が演奏されるなか、RIFA会員や、かつてスージーさんのお世話になった市民らから大きな拍手で迎えられ、レセプション会場に入場しました。

 しばし新旧の友と楽しいひとときを過ごしたスージーさんは、自由にお取りくださいと、かわいく、楽しく、おもしろいお土産をたくさんテーブルに並べてくださり、参加者はどの人もどれにしようかと迷うなど、ほほえましい一幕もありました。


「みなさんとの交流が楽しみです。」と
あいさつするスージー・ロバーツさん


スージーさんのお土産にもお人柄が溢れて

アメリカ民謡などをビオリラで演奏する
中井千恵美さん・西川直子さん

またアトラクションとして、かつてスージーさん宅に滞在した藤崎信さんと堀池正愛さんが、ロバーツ家の皆さんと一緒に撮影したビデオを映写しました。


スージーさん宅に滞在した若者二人が
ビデオを映写して説明
「7年前に使節団員としてホームステイしたあと、2人でロバーツ家を再度訪問しました。
お客様扱いをせず、我が子のように接してくださるファミリーにあらためて強い感動を覚えています。
ご夫妻からは、家族を大事にすることを学びました。今でもEメールのやりとりが続いています。」と語っています。

 スージーさんも「バーミンハム市と栗東市との友好関係を発展させるためにも、この相互交流の継続が最も重要です」と話していました。

レセプション参加者全員で記念写真

一度だけ出会ってそれで終わりでは、どこか寂しい。
 ましてや、一度会っただけでお互いのことが分かったなどということはありえない。

 市民は市民同士、地域は地域同士、行政は行政同士の友情を育てるような形で将来的にもつながっていく、そういう姉妹都市提携のあり方を若い二人の体験が示唆しているように感じさせる意義深いパーティーでした。


<<戻る 次へ>> 

RIFA トップページ Koryu トップページ English