栗東国際交流協会 会報

Ritto International Friendship Association
 2007年3月号
(Vol. 29)
栗 東 国 際 交 流 協 会
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  カポエィラ -----------------
カポエイラ

 日系ブラジル人片山ケンジさん率いるカポエイラのグループが総勢20人でRIFA異文化交流サロンに来てくれました。ケンジさんは、来日してからブラジルのカポエイラを独自で身につけながら、正式に指導をすることが認められたというその技のすばらしさと指導力に、このイベントの参加者100人以上が感動しました。
 カポエイラは16世紀ごろに始められたブラジルの伝統格闘技。ビリンバウという長い弓やアタバキというアフリカから渡った太鼓などの民族楽器が奏でられ、歌と手拍子に合わせて踊っているかのような、けれども力強い武術です。右に左に柔軟な動きがあると思えば、激しく跳んだり、頭を軸にして逆立ちのような型になったりで、観衆は奏でられる音楽と手拍子の快いテンポに乗り、まばたきもできないほど真剣に見入りました。

  少林寺拳法 -----------------
少林寺拳法

 カポエイラの後は、日本の少林寺拳法。栗東道院と守山道院で練習する小学生の男の子や女の子たちが指導者の方々と来てくれました。
 少林寺拳法は1947年、敗戦後に真の平和の達成を目指して、宗道臣が香川県で創始しました。単なる武術ではなく、肉体と精神の両面の修行によって、慈悲や正義感を養うことを目的としています。 
 基本練習や蹴り、防御の型、また錫杖(しゃくじょう)という大人の身長より長い棒をぐるぐる回しながらの演武を披露してくださいましたが、武術の中に礼節を重んじた精神が会場にもしっかり受け止められました。ちなみに、錫杖(しゃくじょう)の演武が出来る人は日本中でも数えるほどしかいないそうです。演武の後には、カポエイラの方々や参加者のアメリカ人男性が体験を希望され、和やかな雰囲気で、まさに異文化の交歓交流となりました。

  バルーンアートとブラジルのお菓子------
バルーンアート

 ふたつの武術の演武が終わったところで、バルーン・アートと、ブラジルのお菓子で交流会が始まりました。
 カラフルな細長い風船から、クマのプーさんやかわいいカニさん、キリンさんなどがみるみ会場の様子るうちにでき上がり、参加者の1歳から小学生やそのおかあさん方まで、なが~い順番待ちの列ができました。ブラジルの人も、アメリカの人も、タイの人も、みんな並びました。少林寺拳法の演武を真剣なまなざしで見せてくれた小学生の男の子たちが順番待ちをしている姿や、もらった風船の剣で遊んでいる姿もとてもほほえましいものでした。ブラジルのお菓子を囲んでの交流会もバルーン・アートとともに、にぎやかなうちに終了しました。

                       たくさんのご参加、ありがとうございました。


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