2007年3月号(VOL29-2)
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国際理解講座 
 〜コロラド州編〜

             平成18年12月1日


クック夫妻の愉快なトークに大爆笑
 ミシガン州デトロイトに生まれ育ち、大学時代には彦根にあるミシガンセンターで1年を過ごしたエリシアさん。それ以来、滋賀県が大好きで、卒業後には国際情報高校のALTとなって栗東市に1年滞在、その後は東京で4年間を過ごし、コロラド州に移り住みました。コロラドについて2日目に出会ったというバイロンさんと1年半後に結婚。エリシアさんを通じて日本を知り、是非日本に住みたいと考えておられたバイロンさん。2人の可愛い女の子とともに、一家で再び滋賀県を目指して昨年夏、彦根に在住することが決定しました。
クック夫婦 そんなお二人が、とても愉快なトークを展開してくれました。根っからのひょうきんな性格のエリシアさんが体験した銭湯でのお話に、会場は大爆笑しました。お土産に持ってきてくれたチョコレートのパッケージには、(上の写真でわかるでしょうか。)なんと、この日のプレゼンテーションのために、「栗東国際交流協会」の英語名や、お二人の名前が印刷されていました。一同、感激。最後に、抽選でコロラド州のT-シャツが当たるなど、バラエティに富んだ内容で時間は瞬く間にエリシアさんとアリアちゃん過ぎました。
 コロラドに住む日本人の数はネイティブ・アメリカンより多いそうで、11500人。その内、日本国籍の住民は4470人。日米コロラド協会、日本語補習校、ロッキー時報という日本語の新聞、日本館という合気道場、サクラスクエアなどがあり、生花・盆踊り・書道・茶道・すし・たこ焼きなど、いろいろな日本文化を学習したり、体験したりできるとか。サクラスクエアでは今年、桜祭35周年を祝う式典があるそうです。1日の気温変化は激しく、早朝は氷点下でも昼前には10度ぐらい、午後には20度にもなるというコロラドですが、日本にたくさんの姉妹都市を持つというコロラド州が、近しく感じられたプレゼンテーションでした。
 後日、二人の女の子に七五三の着物を着せたいというエリシアさんの切望が、参加していたRIFA会員の宮城さんのお申し出により叶いました。



ブラジルでの日本語指導を終えて

市長と武村さん 2年前、JICA(国際協力事業団)の日系社会青年ボランティアのプログラムで、ブラジル、サンパウロの南西180キロの地にあるサンミゲルアルカンジョという町に日本語講師として派遣されたRIFA会員でRIFA日本語指導ボランティアの武村慈子さんが、この1月に使命を終えて帰国、栗東市長に帰国の報告をしました。
 RIFA日本語教室で指導ボランティアをしているうちに、本格的に指導の勉強をすることを決め、上記プログラムに応募して合格しました。日系人が比較的多く暮らすその町で、週日は日本語学校で、土・日曜日にはその他の地そろばんも教えました。域でも開かれる日本語や日本文化のイベントに参加しました。
 その華奢な体でも、2年間のブラジル生活で一度も病気をせず、まだまだブラジルに居たかったという武村さん。人々が日系人であることの誇りを持っていることや、武村さんが日本人だからといって差別されることなく、むしろ日本人だからといって親しみを持って接してくれたのは、とてもありがたく、それは移民の一世の方々が後世に引き継いでこられた精神であることに感謝の念を抱き、今後は日本に来ているブラジルや他の国の子どもたちの日本語指導や、働きに来ている人の相談などの仕事に就きたいと話しました。





2007年3月号(VOL29-2)

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